「自然が、人を育てる」
伝統ある日星高校の佇(たたず)まいで出会う友、それは奇跡といえるのかもしれません。舞鶴の自然と地域の人々に支えられ、10代後半の豊かな時間がここで流れていきます。
本校は、今年、創立96年目となります。100周年に向けて、本校がめざす教育の軸は「探究と創造」です。すべての学科・コースで全教員によるゼミ制の探究(「舞Way!」と命名)が未来を創る生徒を育んでいきます。「舞Way!」には舞鶴を学びのフィールドとして生徒が未来に向かって歩んでいく道を自分で切り開いていくという意味が込められています。
この活動は、建学の精神に基づいた本校の教育目標「To be with ! To be for ! To be more ! (人と共に生き 人のために役立つ 心豊かな人に)」を具現化する教育活動そのものです。現在や将来の社会の状況を表す言葉としてVUCAという言葉がよく使われます。VUCAとは、一言でいうと「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を意味します。
こうした時代を生き抜いていくためには、正解を覚えるだけではなく、最適解を創り出す学びが必要です。
本校は、2024年度、私立高校として唯一、文部科学省の「新時代に対応した高等学校改革推進事業(普通科改革支援事業 指定期間は3年間)」に採択されました。その流れを受けて普通科の中に地域未来科を新設します。地域未来科の学科選択は2年次からとなります。また、文部科学省のDXハイスクールにも昨年に続き採択され取り組みを発展させていきます。
さらに、グローバル化の中で国際的な視野を持ち主体的に取り組む生徒のため希望者を対象にカナダの姉妹校での留学を実施し、2024年度には、カナダやマレーシアなど海外の大学に進学できるように協定を結びました。
日星高校の学びは、舞鶴の自然と歴史や文化、地域の人々に支えられながら進んでいきます。これからも日星高校という学びの場を温かく見守っていただきますようよろしくお願いいたします。
校 長 滋 野 哲 秀